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環境に優しい航空機の運用ビジョン「Smarter Skies」を発表

2012年 09月 06日 Press Release

エアバスは2050年の持続可能な航空輸送を描いた「Future by Airbus」の新たな柱の1つとなるビジョン、「Smarter Skies」を発表した。「Smarter Skies」では、持続可能な方法で空の旅の成長に対応するビジョンとして、初めて航空機設計の枠を越え、地上および上空での航空機の運用方法に焦点を当てている。

エアバスの最近の研究によると、仮に航空交通管理(ATM)の最適化が実現されれば、欧州および米国内における飛行は平均で約13分短縮できることが明らかになった。また、世界のその他の地域においても、飛行時間を短縮することができるという。これは、年間の飛行回数をおよそ3,000万回と見込むと、年間で約900万トンの燃料節減が可能になる。そしてまた、CO2排出量を2,800万トン以上削減し、飛行時間を500万時間節約することができる。このATMの最適化に加えて航空機の新設計や代替燃料、新しい飛行方法を適用することにより、環境効率性の大幅な向上がさらに期待できるだろう。

エアバスの「Future by Airbus」では、このような航空機の環境効率性向上に焦点を当てて航空輸送の未来の姿を描いている。今回発表した「Smarter Skies」はその中でも航空機の運用に関する未来のビジョンで、運用のあらゆる段階で時間や燃料、CO2排気を削減する5つのコンセプトで構成されている。5つのコンセプトは以下の通り。

連続的な「エコ上昇」による離陸

再生可能なエネルギーを用いて推力を増強し離陸を行うことによって空港から急角度での上昇が可能になる。その結果、騒音を削減し、効率的な巡航高度により早く到達することができる。

土地が貴重になり、大都市化が進む中、この離陸方法を行うことで滑走路をより短くすることが可能になるため、土地の使用を最小限に抑えることができる。

「自由飛行」や編隊飛行による「エクスプレス飛行」

最先端技術を採用した航空機はもっとも効率的で環境に配慮した航路を自動的に選択し、天候や大気の状況を最大限有効に活用して飛行することができる。

高頻度の飛行路線では、巡航時に航空機が鳥の編隊飛行のような飛行方法を行うことによって抵抗を減らし、エネルギー消費を抑えて飛行効率性を向上させる。

低騒音、滑空進入と着陸

航空機は空港へ滑空進入することで、エンジン推力を削減、あるいはエアブレーキの必要がなくなるため、降下中の排気量と騒音を削減する。

この進入方法を行うことによって早めに減速し、着陸滑走距離を短縮することができる(滑走路が短くなる)。

地上での低排気

着陸時に即座に航空機のエンジンを切ることが可能になり、より早く滑走路から出ることによって地上での排気を削減する。

最新技術によって航空機の着陸位置を最適化し、そこに再生可能エネルギーを利用したタキシング車両を配置する。これにより航空機は滑走路からより速く離れることができ、旅客ターミナルのスペースや滑走路、ゲートをより有効に活用できる。

航空機の未来のエネルギー源とインフラ

持続可能なバイオ燃料やその他の可能性のある代替燃料源(電気や水素、太陽光など)を使用することは、燃料の供給を確保し、長期的な航空の環境への影響をさらに抑えるために必要不可欠なことである。空港近隣で製造できる再生可能エネルギーを大規模に導入することによって、航空機およびインフラのニーズに持続可能な方法で対応する。

エアバスは持続可能な航空の未来を実現させるため、航空機の開発から代替燃料、効率的な航空交通管理(ATM)など、様々な課題に取り組んでいる。また、欧州における単一欧州航空交通管理研究プログラムの「SESAR」(Single European Sky ATM Research)、米国における次世代航空交通管理システムの開発プログラム「NextGen」といったATMプログラムに関わり、開発に尽力している。新しいATMシステムを導入することで交通の混雑や遅延を削減し、最短ルートを飛行することが可能になる。そしてまた最先端の通信テクノロジーによって航空航法サービスにおけるコスト削減にもつながる。