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東京大学のチームがエアバスの「Fly Your Ideas」コンテストで最終ラウンド進出 ドローンでバードストライク低減

2015年 05月 13日 Press Release

エアバスは、世界中の大学生を対象に未来の航空輸送を描く斬新なアイディアを募集するコンテスト、「Fly Your Ideas」(FYI)の最終ラウンドに、東京大学の「BIRDPORT」チームが進出したことを発表しました。エアバスのFly Your Ideasコンテストには世界中から500以上ものアイディア応募があり、その中で東京大学のBIRDPORTチームを含む5チームが最終ラウンドに選出され、優勝を目指してアイディアを競い合います。

2年おきに開催されるこのコンテストは今回で第4回目。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)がこのエアバスの取り組みをサポートしています。このコンテストによって、将来を担う若者たちの想像力を伸ばし、航空輸送の常識を打ち破るようなアイディアに挑戦する機会を提供します。

多様性は革新性と才能を導き出す重要な要素です。今回最終ラウンドに進出した学生達はこれまで以上に多様性に富み、9大学から学生が集まっています。学生の国籍は8カ国に及び、専攻もエンジニアリングに留まらず、また、女子学生の数も増加しました。

提案するアイディアは、航空業界が直面する主要な課題に対応し、成長性や効率性、人々が重要な要素となる航空産業の拡大に必要な、持続可能な未来のソリューションにならなければなりません。

最終ラウンドに選出されたのは、東京大学のほか、オランダのデルフト工科大学、中国の西北工業大学、ブラジルのサン・パウロ大学、英国のシティ大学ロンドンのチームです。最終ラウンドは5月27日に独ハンブルクで行われます。最優秀チームには賞金3万ユーロが、2位のチームには1万5,000ユーロが贈呈されます。

最終ラウンド進出の5チーム

東京大学(日本)BIRDPORTチーム

ドローン(無人航空機)を活用して空港から鳥を人口営巣地に誘導するというアイディア。引き離し、整列、結合というルールを利用して鳥の群れを人口営巣地「Birdport(バードポート)」へ誘導します。バードポートでは、鳥の鳴き声とデコイ(おとり用の鳥)によってその地域の鳥にとって自然で安全な営巣地が作られています。これにより、航空機のバードストライクを大幅に低減し、航空機の運用を高めることができます。

デルフト工科大学(オランダ):MULTIFUNチーム

翼の固有振動や伸縮からエネルギーを取り入れることのできる複合材の外板を航空機の翼に取り付けるアイディア。圧電ファイバが飛行中のわずかな動きからも電荷を集め、胴体に組み込まれたバッテリーパネルで生成されたエネルギーを蓄え、そのエネルギーを照明や娯楽システムといった機内システムに使用します。これは飛行中の航空機のエネルギー消費を削減し、地上運用時の電源全体に取って代わることも可能です。

西北工業大学(中国):AFT-BURNER-REVERSERチーム

ゲーム機のモーションセンサー技術を、地上走行中に使用する航空機誘導システムに応用するアイディア。赤外線と視覚情報を用い、パイロットと地上作業員に危険な障害物に対する警告を行います。これにより、航空機のターンアラウンド時間を短縮し、修理費用を削減、年間で数百万もの費用を節減することができます。

サン・パウロ大学(ブラジル):RETROLLEYチーム

機内で出るごみを削減し、フライト後のごみ収集と分別にかかる時間を短縮するアイディア。特に短距離航空会社の業務スピードを促進することが目的です。特注ワゴンを使用し、アルミホイル、紙、プラスチックの量を最小限に抑え、飲料の残りを集めることで、ごみ分別とリサイクルを効率的に行います。これによりギャレー設備の重さが最大30キロ軽くなり、燃費を削減、機内スペースをより広く確保できます。

シティ大学ロンドン(英国):BOLLEBOOSチーム

「WEGO」システムを利用して地上走行中にエネルギー集めるアイディア。滑走路の航空機の真下に「トランスミッター」を設置し、電力を機体前輪の間に取り付ける受信機に誘導させます。これにより、地上運用に必要なエネルギーを供給し、二酸化炭素排出量を半分に削減することができます。

 

エアバスのシャルル・シャンピオン技術担当上席副社長は次のように述べました。「決勝に勝ち進んだ5チームの皆さん、おめでとうございます。『Fly Your Ideas』は、非常に難しく、挑戦的なコンテストです。ここまでたどり着いたことをチームの皆が誇りに思えるでしょう。彼らのアイデアから、次世代の若者達が航空業界に斬新な思考をもたらし、未来の航空輸送を担っていけることがわかります。これこそが、『Fly Your Ideas』コンテストの真の意義と言えるでしょう」

ユネスコの自然科学担当事務局長補であるフラビア・シュレーゲル氏は次のように述べています。「エアバスと『Fly Your Ideas』で協力できたことを光栄に思います。イノベーションをもたらす鍵である多様性を備えたこのコンテストは、様々な背景を持つ国々の男女両方の学生に、個々の専門知識を出し合い、航空産業の将来を経験できる機会を提供しています。決勝進出チーム皆さんの健闘を祈ります」

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Fly Your Ideas 2015」の概要

  • 104カ国から518チーム、3,700名が参加
  • 第2ラウンド進出100チームは48カ国の413人の学生で構成
  • チームの45%がアジア太平洋地域、35%が欧州、15%が米国の大学のチーム
  • チームの71%が国籍、性別、専攻学科の異なる学生達で構成。約半数が男女混合チーム

 

Fly Your Ideas」の日程

  • 第1ラウンド(終了):2014年9月1日から12月1日(アイディアの概要提出)
  • 第2ラウンド(終了):2015年1月から3月30日(選ばれた100チームにエアバス従業員が付き、それぞれのアイディアを発展)
  • 第3ラウンド(最終ラウンド):2015年4月29日から(選ばれた5チームが1週間エアバス施設でそれぞれのアイディアを最終確認し、プレゼンテーションスキルを磨く)
  • 最終発表会:2015年5月27日

 

最終ラウンド進出5チームの概要

 

BIRDPORTチーム 東京大学(日本)

メンバー5人(全て男子学生)、国籍は日本が4人、タイが1人

 

MULTIFUNチーム デルフト工科大学(オランダ):

メンバー5人(全て男子学生)、国籍はすべてインド

 

AFT-BURNER-REVERSERチーム 西北大学(中国):

メンバー4人(男子学生3人、女子学生1人)、国籍はすべて中国

 

RETROLLEYチーム サン・パウロ大学(ブラジル):

メンバー5人(男子学生3人、女子学生2人)、国籍はすべてブラジル

 

BOLLEBOOSチーム シティ大学ロンドン(英国):

メンバー3人(すべて女子学生)、国籍はスペイン、オランダ、イタリア