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トム・エンダース社長兼CEO、第10回日経フォーラム「世界経営者会議」で講演

トム・エンダース社長兼CEO、第10回日経フォーラム「世界経営者会議」で講演
2008年 10月 27日 Headline news

エアバスのトム・エンダース社長兼最高経営責任者(CEO)は10月27日、都内のホテルで開催された第10回日経フォーラム「世界経営者会議」でエアバスの経営戦略について講演しました。この世界経営者会議は日本経済新聞が主催して毎年行われているもので、今年は10月27日と28日の2日間開催されています。会議では、日本を始め、欧州、米国、アジアの各国の有名企業から社長や会長を招聘し、幅広い議題が取り上げられました。

今年のテーマは「変化をとらえる企業経営」。日本経済新聞によると、「サブプライムローンが尾を引き波乱含みの金融・証券市場。地球温暖化に原油価格高騰も重なり環境・エネルギー問題への対応も企業経営にとっての重い課題となる。一方で急速に拡大する新興国市場をどう切り開くか。新たな変化を乗り越え、チャンスに転化する企業経営とは何か」と主題が設定され、世界の経営者の戦略を探ることが議題です。エンダース社長兼CEOの講演は「自らに克つ経営」というセッションのひとつとして27日の午後に行われ、500人以上の受講者が参加しました。

「グローバル変化のなかで持続的成長をもたらす経営戦略」と題して行われたスピーチの冒頭でエンダース社長兼CEOは、「現在は世界的な景気後退の状況にあるが、長期的戦略を持っていればこのような苦境の時代にも持ちこたえることができる」と語っています。問題の根幹は毎回違っていても、大きな絵の中で見れば経済は成長・後退・復調を繰り返していくものといえます。

航空業界も例外ではありません。記録的な受注や引き渡しを達成したかと思うと、同時多発テロやSARS、燃料高騰などのマイナス要因に遭遇し需要が停滞してしまいます。

このような需要変動を踏まえ、持続的な成長を維持するために必要なことは、独自のビジョンを持つことです。エアバスにとってのそれは、「パフォーマンスの高い企業となり、世界最高の航空機を造ることに他なりません」とエンダース社長兼CEOは述べています。もう少し具体的に言うと、技術革新を追求すること、足並みの揃った行動様式をとること、そして世界規模でビジネス機会を追求することで、顧客にとっても我々にとっても最大の効率を引き出すということです。

このビジョンに基づき、そして将来の航空需要増加、空港混雑、環境問題を考慮した結果開発された次世代の大型航空機がA380です。この航空機を設計・製造するにあたってエアバスは世界で最も優秀で革新的なサプライヤと共同作業を行いました。このサプライヤの中には日本の企業21社も含まれています。エンダース社長兼CEOは「A380での共同作業は大きな成功を収めた好例で、我々は今後の航空機開発や技術研究開発でも同じアプローチを取りたいと考えています。このアプローチはエアバスの長期的な製品開発に非常に重要な意味を持っているのです」と語っています。

また、グローバル変化のなかで持続的成長をもたらすためエアバスはパートナーやサプライヤの統合を行っています。エアバスの製造方式はすでに柔軟性の高いものですが、パートナーやサプライヤの一元化を図ることで生産効率をいっそう高めます。これにより、1)需要の変動にすばやく対応、2)付加価値の高い作業に特化、3)将来の研究開発および航空機開発に繋がる連携を強化、4)ビジネス機会を拡大し競争力を高める、などといったことが可能になります。エアバスは今後も自らを変革するとともに、パートナーやサプライヤと協力し、絶えず変化する世界状況に対応していきます。

日経フォーラム「世界経営者会議」は日本経済新聞社主催、スイスのローザンヌにある欧州有数のビジネススクールIMDおよび米国スタンフォード大学のアジア太平洋研究センター(SAPARC)の共済で開催されています。今年の講演者には、エアバスの他、コーチ、ダウ・ケミカル、パナソニック、ソニー、NTTドコモ、日産自動車などのエグゼクティブなど、約20名が招かれました。