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エアバス、「シャークレット」ウイングチップを装備したA320ファミリー生産へ

2009年 11月 15日 Press Release

エアバスはこのほど、A320ファミリー向けに「シャークレット」ウイングチップの開発に着手した。大型のウイングチップであるシャークレットを取り付けることによって同機の環境効率性およびペイロードと航続距離性能を向上させる。シャークレットの装備はオプションとして運航会社が選択し、長距離において少なくとも3.5%の燃料消費削減が見込まれる。これは1機当たり年間CO2排出量が約700トン削減されることに相当する。シャークレットを装備する最初の機種はA320で、引き渡しは2012年末ごろの予定。続いて2013年からA320ファミリーのその他の機種にも適用される。シャークレットを装備したA320を選定した初めての航空会社はニュージーランド航空。

シャークレットを装備することによる3.5%の効率性の向上は、従来A320ファミリーに装備されているウイングチップ・フェンスの効果に追加されるものである。ペイロードと航続距離においては、ペイロード500キログラムの増加、あるいは標準のペイロードで航続距離を100海里延ばすことができる。また、シャークレットを装備してもA320ファミリーのICAOによる区分は「クラスC」(主翼の長さが36メートル以下)でこれまでと変わらず、離陸重量を増加させることができる。さらにそれだけにとどまらず、平均の離陸推力を削減するためエンジン整備コストが約2%削減、同時に離陸時の騒音を抑え、空港周辺地域にも配慮している。上昇性能が強化され、最初の巡航高度が従来よりも高くなる。

エアバスはA320ファミリーに対し、年間1億ユーロを超える投資を行い継続的に性能改良を続けており、シャークレットの開発もそのひとつ。空力性能の向上を目的とする徹底した研究開発を継続し、保有するA320試験機を使用するだけでなく、最新の数値流体力学(CFD)技術を用いた改良も進めている。

エアバスは100座席から525座席以上を装備する最新旅客機を製造する航空機メーカー。フランス、ドイツ、英国、スペインに設計・製造センターを持つ他、日本、米国、中国、中東に現地法人を置く。本社は仏トゥールーズ。EADSが100%出資する。