
エアバスは12月12日、設立から総計7,000機目となる航空機を独ハンブルクで納入したことを発表した。記念すべき7,000機目となったA321は、USエアウェイズに引き渡された。同社はエアバス機を世界で最も多く保有する航空会社。エアバスは2010年に6,000機目の航空機を引き渡したばかりで、およそ2年弱で1,000機を引き渡したことになる。これは民間航空機市場が引き続き活況を呈し、環境効率の優れた航空機が市場の高い評価を受けていることを裏付けた。
1,000機目のエアバス機がエールフランス航空へ引き渡されたのは1993年。1,000機目となったのはA340-300で、エアバスが初めて航空機を引き渡してから19年目のことだった(1974年に初めて開発した航空機A300B2を引き渡したのもエールフランス航空だった)。エアバスはその6年後の1999年に2,000機目の引き渡しを行っている。さらに2002年、その半分の期間の3年で3,000機目を納入。そしてその3年後に総計引き渡し数4,000機を達成した。生産ペースは上がり続け、2年後に5,000機目を引き渡している。5,000機目は2007年12月にカンタス航空に引き渡された。2010年1月には6,000機目となったA380をエミレーツ航空に納入した。
USエアウェイズは今年末までにはA319 を93機、A320を72機、A321を63機、A330を16機を運航させる。同社はまたA320ファミリーを追加で58機、A330を8機、 A350XWBを22機発注している。
A318、A319、A320、A321で構成されるA320ファミリーは、単通路型機のベストセラー機。合計受注数は8,200機を超え、340社以上に4,900機以上が引き渡されている。A320neoはA320ファミリーと機体の95%以上が共通化されている上、航続距離を最大で950キロ延長、もしくは有償搭載量(ペイロード)を2トン増やすことができる。