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今後20年間でアジア太平洋地域の航空機需要を9,370機と予測

2012年 02月 15日 Press Release

エアバスは今後20年間でアジア太平洋地域の航空会社に引き渡される新造旅客機および貨物機数が約9,370機になるとの予測を発表した。これは金額にすると13,000億米ドル。予測される世界の航空機引き渡しの34%を占め(100座席以上装備の航空機)、北米と欧州を追い抜き世界最大の航空輸送市場となる見込み。

このアジア太平洋地域の最新航空機市場予測は、エアバスのジョン・リーヒー顧客担当最高業務責任者(COOがシンガポール航空ショーで発表した。

世界の旅客輸送量の増加が年間平均4.8%である見込みに対し、アジア太平洋地域の航空会社による旅客輸送量は年間で5.9%の増加が予測される。また、世界の貨物輸送量は年間5.1%の増加である一方、同地域の貨物輸送量は年間5.6%の増加が見込まれる。現在アジア太平洋地域で運航されている4,270機のうち76%の航空機が入れ替えられる見通しで、2030年に運航されている旅客機は約9,965機、貨物機は約820機になることが予測される。

アジア太平洋地域では主要都市部へ人口が集中し、輸送量の増加と空港の混雑に対応するための最も効率的な手段としてエアバスは引き続き広胴型の航空機需要が大きいことを予測する。それに航空機の入れ替え需要を合わせると、約3,650機の広胴型航空機が必要になる見通し。これは世界の広胴型航空機の引き渡しの42%を占める割合である。そのうちA380のような超大型機の需要は約730機、A330や最新鋭A350 XWBなどの中型の広胴型機の需要はおよそ2,920機あることが予測される。

また、単通路型機の需要も、この地域における低コスト航空会社の著しい増加と成長が主な要因となり今後加速するとみられる。さらに航空機の入れ替え需要や、特に中国やインドにおける第2都市間の短距離路線の増加によって、A320ファミリーのような単通路型新造機は約5,720機必要となるだろう。

貨物機需要においては、アジア太平洋地域がこれまでと同様に世界の航空貨物市場の大部分を占め、この地域で運用される貨物専用機は現在の300機から2030年にはおよそ820機に増加する見込み。これは世界の貨物機の30%を占める。このうち多くが旅客機から改修された貨物転用機であるが、新造貨物機は今後20年間で約210機の引き渡しが予測される。アジア太平洋地域もその他の地域と同様に貨物機の約40%がA330のような60トンから70トンの積載能力を持つ中型の広胴型機となるだろう。

エアバスのジョン・リーヒー顧客担当最高業務責任者(COO)は、「我々はアジアや太平洋地域における航空産業の力強い成長を予測する。これはエアバスとこの地域の双方にとって良いことだ。アジア太平洋地域は現在もそして今後未来に向けても非常に大きなビジネス成長の可能性を持つ地域である。航空産業が成長することによって貿易が拡大し莫大な富が生み出されるだろう」と述べた。さらに、「エアバスはあらゆる市場をカバーし、最新技術を搭載した環境効率の良い製品を取り揃えており、この地域の航空会社のニーズを十分に満たす航空機を提供することができる」と付け加えた。

アジア太平洋地域はエアバスにとって重要な市場であり、これまでに獲得した総受注数の26%を占めている。現在、80社以上によって約1,800機のエアバス機が運航されており、さらに1,700機の受注残がある。これはエアバスの合計受注残機数の38%を占める割合で、アジア太平洋地域が、新造航空機の需要が急増している成長市場であることを示している。

今回のアジア太平洋地域の航空機市場予測は、エアバスの航空機市場予測「グローバル・マーケット・フォーカスト(GMF)」に基づくものである。GMFでは、今後20年間で世界ではおよそ27,800機の新造旅客機および貨物機が引き渡されることを予測する。これは金額にすると3兆5,000億米ドル。その内訳は大型機が1,680機、2通路広胴型機は6,920機、単通路型機が19,170機。