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最新航空機市場予測、今後20年間で33,000機超、約5兆ドルの需要

50万人超のパイロット需要

2016年 07月 11日 Press Release

エアバスは最新の航空機市場予測(2016年-2035年)「グローバル・マーケット・フォーカスト(GMF)」を発表しました。それによると今後20年間で航空輸送量は年間平均4.5%ずつ増加し、33,000機以上の新造旅客機(100座席以上)および貨物機(10トン以上)が必要になる見通しです(内訳は旅客機が32,425機、貨物機が645機)。これは金額にすると5兆2,000億米ドルになります。現在世界中で運航されている19,500機の航空機数が2035年までに倍増しおよそ40,000機になることが予測されます。約13,000機の旅客機と貨物機が、より燃費効率の高い航空機に入れ替えられる見通しです。

都市化と特にアジアの新興経済地域における富の増加が世界の航空輸送の成長を牽引します。60億人を超える人口を抱える新興経済地域の航空輸送は年間5.6%の成長を見せ、空の旅をする傾向は3倍になり地域人口の75%に急増することが予想されます。今後10年間で中国の国内航空輸送は世界最大になる見通しです。西ヨーロッパや北米などの経済地域では航空輸送の成長は3.7%と予測されます。

GDPが航空輸送の成長を牽引する主要因であると同時に、中国国内やインド国内などのいくつかの重要な流れにおいては、個人消費(GDPの一構成要素)がより重要な経済変数になると見込んでいます。新興市場における中間層は2035年までに倍増し、35億人に増加する見通しです。

世界的に見ると、世界人口の62%が都市部に住むようになり、航空大都市(長距離国際線の旅客数1日1万人以上の都市)の数は2035年までに55から93都市に増加することが予測されます。これらの都市はすでに多くの混雑空港を抱え、世界のGDPの35%を占める見通しです。今後20年間で、航空大都市を目的地、出発地とする、または経由する1日の長距離旅客数は倍増し250万人を超えるでしょう。

今後20年間で新造機を運航し整備を行うために、およそ100万人のパイロットおよびエンジニア(56万人のパイロットと54万人のエンジニア)が必要になることが予測されています。そのため、エアバスは現在世界中に6ヶ所のカスタマー・サポート・センターと14ヵ所の訓練センターを展開していますが、そのサポートサービスをさらに拡大する予定です。

広胴型機市場の予測では機体サイズが大きくなる傾向が続くことが見込まれます。これにより、今後20年間で9,500機以上の広胴型旅客機と貨物機が必要になると予測します。これは金額にするとおよそ2兆8,000億米ドルです。新造航空機の引き渡し総数の29%、金額で54%を占めることになります。広胴型機の引き渡し機数が最大の地域はアジア太平洋地域です(46%)。エアバスは広胴型機市場における需要には、200席から600席以上を装備するA330、A330neo、A350、A380といった最先端の製品を取り揃えています。

単通路型機市場では、A320ファミリーや最新のA320neoファミリーが世界市場を牽引します。エアバスの予測によると、今後20年間で23,500機以上の単通路型新造機の需要がある見通しです。金額にすると2兆4,000億米ドルです。これは新造機需要全体の71%を占め、さらに単通路型総引き渡し数の39%をアジア太平洋地域が占めるでしょう。

航空輸送量の増加によって航空会社はより大きなサイズの航空機を選定するか、すでに発注済みの機体を大きなサイズの機体へと変更し、航空機のサイズは1980年代から40%以上大きくなっています。A380のような大型機はロードファクターを高めることが可能で、限られた空港の発着枠を最大限効率的に活用し、ロンドン・ヒースロー空港で実証されているように、旅客数の増加に対応します。航空機は持続可能な成長を目指し、過去40年間で燃費と騒音を70%削減しました。今後も、最新エンジンを搭載したA320neoや、A330neo、A380、A350 XWBのような革新技術を採用した航空機が持続可能な航空輸送の実現に貢献していきます。

 

エアバスの「グローバル・マーケット・フォーカスト」(GMF)では世界の航空輸送の発展を分析しています。今後20年間にわたる約800社の旅客航空会社と200社の貨物航空会社が保有する機材を分析し、200以上の特定の旅客・貨物輸送の推移や各航空会社の年度ごとの機材展開を調査しています。エアバスはこのような分析をもとに、小型機からA380のような大型機までの航空機需要を予測しています。