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最新航空機市場予測を発表

今後20年間で31,000機以上、4.6兆ドルの需要

2014年 09月 24日 Press Release

エアバスは最新の航空機市場予測(2014年-2033年)「グローバル・マーケット・フォーカスト(GMF)」を発表した。それによると今後20年間で航空輸送量は年間4.7%ずつ増加し、約31,400機の新造旅客機および貨物機が必要になる見通し(100座席以上)。これは金額にすると4兆6,000億米ドルになる。現在世界中で運航されている18,500機の航空機が2033年までにおよそ19,000機増加して37,500機となることが予測される。また、約12,400機の経年機が退役する見通し。

アジアや中南米、アフリカ、中東のような新興市場の経済成長率は先進市場を上回る。重要な影響としてアジアの中産階級層が2033年までに4倍に増加することが予測される。一方で世界的には世界人口の33%から63%と2倍の増加となる。大都市への人口集中と富の集中が進む結果、世界の航空大都市(長距離国際線の旅客数1日1万人以上の都市)の数が倍増して91都市に増加する見込み。これらの都市は世界のGDPの35%を占め、さらに、世界の長距離航空輸送の95%以上がそれら大都市間を結ぶか経由することが予測される。

先進国では国際航空輸送が最速で成長する見通し。中南米、アフリカ、アジア太平洋の新興国では、地域路線および国内路線における航空輸送が急速に成長する見込み。たとえば、空の旅がより身近なものとなり、新たな輸送需要が喚起されることによってインドの国内輸送は最速の成長を記録し、2033年までに上位10以内の最大市場の一つになるとみられる。

広胴型機市場では、長距離路線および、増加する地域、国内路線用の幅広い航空機において機体サイズが大きくなる傾向が続くことを見込む。これにより、エアバスでは今後20年間で約9,300機の広胴型旅客機、貨物機が必要になると予測する。金額にすると約2兆5,000億ドル。新造航空機の引き渡し総数の30%占め、金額で55%を占めることになる。

広胴型機需要のうち250席から400席を装備する2通路型機が約7,800機、400席以上の超大型機が約1,500機とされる。平均成長率を上回り、都市への人口集中の結果、広胴型新造旅客機の約半数がアジア太平洋地域の航空会社に引き渡される見通し。次に中東(16%)、欧州(15%)、北米(9%)と続く。

エアバスは200席から500席を装備するA330、A350、A380といった最先端の製品を幅広く取り揃えており、広胴型機市場において高いシェアを獲得することができるだろう。

単通路型機市場ではA320ファミリーや最新のA320neoファミリーが世界市場を牽引している。エアバスの予測によると今後20年間で22,000機以上の単通路型新造旅客機の需要がある見通し。金額にすると2兆1,000億米ドルである。前回の予測から2,000機増加し、新造機需要の全体の70%、金額では45%を占める。

単通路型機は欧州や北米などの市場で高い需要があり、欧州では引き渡しの約22%、北米では21%を占める。しかし両地域は単通路型機に対して需要が急増するアジアによって追い越されるだろう。これは主に中国とインドの国内市場、そして東南アジアの低コスト航空市場によって牽引され、引き渡し機数の約37%をアジア太平洋地域が占めることが予測される。

航空輸送量の増加によって航空会社はより大きなサイズの航空機を選定するか、すでに発注済みの機体を大きなサイズの機体へと変更し、航空機のサイズは1980年代から40%大きくなっている。A380のような大型機はロードファクターを高めることが可能で、限られた空港の発着枠を最大限効率的に活用し、便数を増加させることなく旅客数の増加に対応する。航空機は持続可能な成長を目指し、過去40年間で燃費と騒音を少なくとも70%削減させた。今後も引き続き、最新エンジンを搭載したA320neoや、A330neo、A380、A350 XWBのような革新技術を採用した航空機によって持続可能な航空輸送の実現に取り組んでいく。

エアバスの「グローバル・マーケット・フォーカスト」(GMF)では世界の航空輸送の発展を調査している。今後20年間にわたる約800社の旅客航空会社と200社の貨物航空会社が保有する航空機群の分析を行い、200以上の特定の旅客・貨物輸送の推移や各航空会社の年度ごとの機材展開を予測している。エアバスはこういった分析をもとに、小型機からA380のような大型機までの航空機需要を予測する。