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エアバス、「航空環境フォーラム」を成田で開催

エアバス、「航空環境フォーラム」を成田で開催
2008年 06月 10日 Headline news

エアバスは6月6日、成田で「航空環境フォーラム」を開催しました。このフォーラムには、航空会社や成田国際空港を始めとする航空・空港関係者、また成田周辺の自治体関係者、日本の航空産業界から約300人が参加しました。他にも、学術関係者、報道関係者の方々も参加しています。講演を行ったのは、エアバスの他、国際航空運送協会(IATA)、成田国際航空株式会社からの代表の方々です。

 この航空環境フォーラムは、航空業界の代表機関が一同に会し、航空運送業界が直面する環境問題を議論するとともに、今後さらに拡大する旅客需要に対応しながらも地球環境保護を大切にし、持続可能な将来を構築するためには何をなすべきかを話す合う場として開催されました。

 今年は、2005年に発効した京都議定書の約束期間がスタートし、地球環境保護に対する活動が活発化してきました。同じく今年7月には北海道洞爺湖で主要国首脳会議(サミット)が開催され、「ポスト京都議定書」などの環境問題が主要議題となります。しかも、フォーラム前日の6月5日は「世界環境デー」でもあり、航空と環境問題を考える好機であったといえるでしょう。

 フォーラムの冒頭あいさつに立った、エアバス・ジャパン株式会社のグレン・S・フクシマ代表取締役社長は、「地球温暖化対策はサミットでも議論される国家レベルの問題で、先進国と新興国との間での積極的な対話が求められるものですが、国家間だけでなく、産業界としての取り組みも重要です」と述べています。

 最初にプレゼンテーションを行った国際航空運送協会(IATA)のロブ・イーグルス氏は、航空輸送産業が排出するCO2は2%であるもの、今後さらにこれを削減していく必要性があることを説きました。そのため、技術開発、航空機の運用、インフラの整備、経済的支援などの面を強化するとともに、コミュニケーションの重要性を指摘しています。

 続いて壇上に上がったエアバスのフィリップ・フォンタは、航空機の設計からリサイクルまでの「ライフサイクル・アプローチ」を説明。「環境問題は世界規模で考えるべきもので、その解決策もはやり世界規模のものが必要になってきます。そのため、航空機メーカーを始めとする各ステークホルダーがこの目的を達成するための役割を担わなければなりません」と語りました。フォンタはまたエアバスの技術研究について言及し、CO2の排出削減だけでなく、次世代の大型旅客機A380の騒音が大幅に削減されていることなどについても解説しています。

 A380マーケティング・ディレクターのリシャール・カルカイエは、拡大を続ける旅客需要に対応しながら環境問題にも対応する解決策として、大型機のA380をあげました。「CO2や他の排気、騒音などを抑え、さらに混雑を増す空港での発着枠問題を解決するには、A380が有効である」と語っています。

 空港の環境問題への取り組みについて講演を行った、成田国際空港株式会社エコ・エアポート推進室マネージャーの松枝宏氏は、環境に負荷をかけないエコ・エアポートの騒音対策、大気保全対策、資源の再利用などについて説明しました。成田国際空港では、騒音対策として、1)カーフューの設定、2)防音林・防波堤の設定、3)公共施設や民家の防音工事、4)ノイズ・リダクション・ハンガーの設置、5)騒音インデックスによる着陸料金の導入などを行っています。また、待機保全対策として、1)GPUの利用促進、2)低公害車の導入促進、3)コージェネ・システム導入、4)太陽光発電・LED照明の採用などを行っています。

 今回の航空環境フォーラムは、5月20日に成田国際空港が開港30周年を迎え、また同日にシンガポール航空のA380が成田空港に就航を開始したことなどもあり、高い注目を集めていました。