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九州工業大学のプロジェクトがエアバスのダイバーシティ・アワードを受賞

衛星開発プロジェクト「BIRDS Satellite Project」が受賞

2017年 10月 13日 Press Release

エアバスとエンジニアリング教育の世界的団体であるグローバル・エンジニアリング・ディーンズ・カウンシル(GEDC)は、九州工業大学の衛星開発プロジェクト、「BIRDS Satellite Project」が、「GEDCエアバス ダイバーシティ・アワード」を受賞したことを発表しました。2位にはカナダのカルガリー大学「Discover Engineering Programme」とオーストラリアのニューサウスウェールズ大学「The Women in Engineering Programme」プロジェクトが選ばれました。

エアバスがGEDCと協力して開催するこのアワードは今年で5回目となり、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が後援しました。アワードの目的は、成功したプロジェクトに光をあてることによって、国籍や人種、経歴の異なる人々がより多く、エンジニアリングを学ぶことに興味を持ち、エンジニアリングの世界で成功することを促進するものです。多様性(ダイバーシティ)はビジネスの成功においてますます重要な測定基準となっています。2017年は企業幹部の69%が多様性と一体性を重要な問題と位置づけており*、その数は2014年の59%から増加しています。

エアバス民間航空機部門のジャン=ブリス・デュモン次期エンジニアリング担当上席副社長は次のように述べています。「ダイバーシティは私達のビジネスの基礎であり、成功を続けるために必要不可欠な要素です。また、ダイバーシティは単に重要というだけでなく、エアバスのDNAの一部です。私達の業界で高レベルのイノベーションを持続するため、エアバスはあらゆる種類の多様性を認め、さらに奨励していくことに尽力します。GEDCとのパートナーシップはこの取り組みの一環であり、多様でグローバルな次世代エンジニアの育成に貢献した今回の受賞プロジェクトのように成果をあげているプロジェクトを掘り起こすために協力をしています」

九州工業大学のBIRDS Satellite Projectでは、コスト効率の良い革新的なシステムズエンジニアリングを活用して発展途上国の大学院生を教育し、2年間の包括的衛星開発プロジェクトを実行しました。プロジェクトの長期的目標は、学生達がそれぞれの出身国で持続可能な宇宙開発プログラムを立ち上げることができるように知識や技術を身につけることです。

BIRDS Satellite Projectのプロジェクト・マネージャーであるタイウォ・テジュモラ氏は、カナダのナイアガラフォールズで開催された2017年GEDC年次総会で、業界の専門家で構成された審査員や世界中の著名なゲスト、200名ものエンジニアリング教育の国際的リーダー達の前で当プロジェクトを発表しました。審査では、影響力や成果、規模拡大の可能性などを基準に、最終選考に選ばれた3つのプロジェクトの評価を行いました。受賞プロジェクトには1万米ドル、2位には1,500米ドルが贈与されました。

受賞セレモニーでタイウォ・テジュモラ氏は次のように述べました。「九州工業大学のBIRDS Satellite Projectチームは今回の受賞を大変喜ばしく思っています。私達の国際的協力プロジェクトは若いエンジニア達に今日のグローバル市場で競争する特別な機会を提供しました。そしてまた、無駄を最小限に抑えるシステムズエンジニアリングモデルを指導し、核となるスキルを発展させ、相互に助け合う人的ネットワークを確立する貴重な機会となりました。プロジェクト参加者がそれぞれの出身国で教育を立ち上げ実行するための持続可能な道を作ったことで、さらなるエンジニアリングスキルの多様化とグローバル化に貢献することができます」

GEDC議長で、米ノートルダム大学のピーター・キルパトリック氏は次のように語りました。「アワード受賞基準のひとつは、その他の組織や国々で再現できる可能性があることです。今年最終選考に選ばれた3つのプロジェクトはすべて、エンジニアリングを学ぶ学生達の多様性拡大に大きな影響を与えています。私はこのアワードが、GEDCのメンバーがそれぞれ属する組織や国々において同様のプロジェクトを立ち上げるきっかけとなることを期待しています」

2017年アワードには18カ国の39の団体から45個のプロジェクトの応募がありました。


*出典 : Deloitte, Human Capital Trends, 2017