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輸送システム

エアバスは航空機の大型完成パーツを欧州域内で輸送するために革新的で独自のシステムを開発しました。空輸手段と地上輸送手段のふたつがありますが、どちらも環境への影響を最小限に留めたシステムです。大きくて重量のある航空機パーツを欧州域内の各工場から最終組立の行われるトゥールーズとハンブルクに空輸するのは「ベルーガ」の愛称を持つA300-600スーパートランスポーター。各工場に隣接した空港から最終組立工場までの輸送にはおおよそ2日を要します。ベルーガの騒音は非常に小さく、規制リミット(ICAOのチャプター3)よりも14デシベルも低くなっています。そのため空港近隣住民にも騒音公害を引き起こすこともありません。

一方、次世代の大型機A380のパーツ輸送には、海上船舶、河川船舶、大型トラックといった手段が用いられます。これは、A380の大型パーツがベルーガに収まりきらないためです。まず初めは海上船舶の「ボルドー号」で欧州各地からフランスのガロンヌ河の河口まで海上輸送され、その後河川用船舶でガロンヌ河を遡り、最後はトラックで最終組立工場まで夜間運搬します。河川用船舶はガロンヌ河の川岸を破壊したり、河の生態系を損ねたりしないように設計されています。一般の船舶と同じ推力で航行している場合は、船首が波を立てないよう、またエンジン音も55デシベル(A)になるよう設定されています。地上輸送に用いられる大型トラックは特別な騒音削減装置や速度を一定に保つための誘導システムなどを搭載しています。使用される道路も高さ14m、幅8m、長さ50mの荷重に耐えられるよう改修されました。