この予測の対象となる2007年から2026年の期間で、世界の旅客数は年率4.9%で増加し、旅客路線で運航される便数は2倍以上になると予測しています。
しかし、競争の激化や燃料費の高騰に直面しながらも、航空会社はかなり生産性を向上させており、現在「無駄になっている」座席はほとんどなく、大部分の主要市場では歴史的にも高い搭乗率を達成しています。
旅客数は2001年の9.11同時多発テロ以前のレベルを超え、需要も増加し続けており、ほとんどキャパシティー一杯の状態で、現在のシステムに余裕はほとんどありません。混雑具合はすでに2001年以前のレベルに戻っていますが、逆に世界の主要な空港や都市の多くではそれが問題になっています。それゆえに、将来予想される旅客数と便数の増加は空港インフラと航空管制にとって大きな問題となるでしょう。便数の増加によって増えた収益は最終的に減少に転じ、世界の航空機数も全体的に増えていくことも考え合わせると、増大する混雑への対処として、より大型の航空機が注目されるようになりました。この傾向は、小型のリージョナル機から大型機まであらゆる座席カテゴリーに当てはまり、エアバスでは今後20年間で航空機の平均サイズはおよそ25%拡大すると予測しています。
GMFでは、すでに計画されているものも含めたインフラ整備が今後20年間で実施されることを考慮に入れています。しかし、このような整備を行うにはかなりの予算と時間が必要になるため、必要な改修すべてが行われ可能性は低いと見ています。その場合、航空機の平均サイズは、予想したレベルよりもさらに大きくなり、航空会社は需要を満たすために全体にわたって保有機材の大型化を図らざるを得なくなると考えています。