
A340ファミリーは、高い快適性と経済性および柔軟性とを兼ね合わせた機材です。座席仕様は295席から380席。長距離から超長距離路線をカバーするため、A330を補完する機材にもなります。
A340-300Eの基本仕様は3クラス制で295席。最大航続距離は13,700km/7,400nm。380席のA340-600には最大14,640km/ 7,900nmの航続距離能力があります。さらに超長距離のA340-500は313席で16,600km/9,000nmを飛行することが可能。現在、世界で最も長い路線をノンストップで結んでいます。
A340-600とA340-500の最新バージョンの離陸重量は380トン。さらに航続距離が伸び、生産性を高める機材となっています。A340-600の初号機は2006年夏にカタール航空に、A340-500の初号機は2007年4月にタイ国際航空にそれぞれ引き渡されました。いずれもロールス・ロイス社製の最新鋭エンジン、トレント500を搭載しています。
A340ファミリーよりも静かな機材はA380だけです。A340の乗客は、最も快適な客室で旅行を楽しむことができます。ビジネス・クラスは窓側と通路側の2席、エコノミー・クラスは横8席で通路側から1席以上離れることはありません。日の出と日の入の明るさを忠実に再現した革新的な照明システムにより、明るく心地いい客室を実現しています。この客室はカスタマイズが可能なため、航空会社は市場に合わせた仕様を採用することができます。
優れた快適性とならんで、高い運航効率性もA340ファミリーの特徴です。さらに、貨物輸送能力も非常に高いため、貨物収益力を上げることも可能。A340-600では、オプションとして床下スペースにトイレ、ギャレー、乗務員休憩場所を確保することができ、そうすることでメインデッキに座席を追加することができるなど、さらに収益力を上げる可能性を秘めています。
A340-500とA340-600では最新の素材とシステムを採用。その卓越した技術と革新性により、エアバス機のなかでも運航コストの低減化についてはリーダー的存在となっています。A340では軽量化のために胴体構造にレーザービーム溶接を用いるなどA380の製造技術が使われています。また、A340-300Eではエンジン整備コストの削減を実現。CFM56-5C4/Pエンジンを搭載することで燃費効率も改善しています。このエンジンは環境にやさしく、現在の騒音・排気基準だけでなく、将来求められるであろう基準をも満たしています。
A340とほかのエアバス機種には高い共通性があるため、訓練時間が短縮され、パイロットや整備士にかかるコストも節約することが可能です。また、4発エンジンであるため、山岳地帯、砂漠、北極、南極など厳しい飛行条件が続く地域上空も最短ルートで飛行することが可能です。
A340-500は現在、TAM、エミレーツ航空、エチアード航空、シンガポール航空、タイ国際航空により運航されています。世界で最も長い距離を飛行できる機材として、シンガポール—ロサンゼルス線など世界最長路線をノンストップで結んでいます。
現在、850機以上のA330/A340ファミリーが世界90社の航空会社によって運航されており、その受注残機は400機近くに及んでいます。